本文へスキップ

GAIAモデルについて About GAIA Model

GAIAモデルは対流圏から電離圏までの地球全大気領域を扱えるシミュレーションモデルであり、次の各領域モデルの結合によって形成されています。

  • 大気圏モデル


    説明:
    地球の全中性大気領域を扱う大気大循環モデル。対流圏の気象過程から熱圏の光化学反応や電離圏とのやりとりまで含む。
    領域範囲:
    全球、高度0-600km
    分解能:
    水平 T106(1.125°)~T21(5.6°)、鉛直 0.2H~0.4H(H:スケールハイト)
    参考資料:
    Miyoshi and Fujiwara [2003]
    Fujiwara and Miyoshi [2006]
  • 電離圏モデル


    説明:
    地球の電離大気領域を扱う流体モデル。各イオン(O+, O2+, N2+, NO+)の光化学反応も含む。
    領域:
    全球、高度100-3000km
    分解能:
    水平 (5°×1°)~(1°×1°)、鉛直 10km~ 
    参考資料:
    Shinagawa and Ohyama [2006](2D version)
    Shinagawa [2009](3D version)
  • 電気力学モデル


    説明:
    熱圏の流体運動が電離圏電流・電場を生成する過程を扱うモデル。中性大気と電離大気をつなぐ役割を担う。
    領域:
    全球、高度70-720km
    分解能:
    大気圏、電離圏モデルに合わせて可変
    参考資料:
    Jin et al. [2008]
    Jin [2009]

各領域モデルの結合方法 Specification


各領域モデルは「結合管理ルーチン」を通じて結合します。結合管理ルーチンは、領域モデル間の物理変数の交換や、座標変換、共通パラメーターやプロセスの管理、入出力などを扱います (参考文献:Jin et al. [2011])。